KUSEP-6
機体特徴
SPECxROC 2019に向けて開発された高速型クライマーKUSEP-5をベースに、機体のスリム化や軽量化を行い改良した機体です。
大幅な速度アップを目指し、駆動モーターへの印加電圧を旧機体の22.8Vから45.6Vまで引き上げています。テザーのねじれに追従させるため機体の幅がスリムになっています。
また、高速化のためにクライマーにとって最も大きな負荷である自重を軽くし、KUSEP-5と比較して約2kg軽量化されています。 さらに、SPEC2021ではテザーが斜めに張られる条件だったため、負荷のかかるローラーの押しつけ部分や上下端のテザーガイドは新たに設計し強度を高めた物にしました。 クライマーの制御はマイコンで行っており、無線通信によって昇降時にスピードなどのパラメータをリアルタイムで地上に送信します。
無線通信で事前に昇降距離等を地上のPCで設定することができ柔軟な運用が可能なほか、地上から緊急停止信号を送ることもできます。 また、機体にロガーを搭載しているので、記録された加速度などの各パラメータを利用して改良やデータの分析を行うことができるようになっています。 このクライマーはSPEC2021において200mの距離で時速123kmを達成しました。
SPEC2021の様子をまとめた動画です。
迫力のある機体視点の映像もあります。ぜひご覧ください!
スピード
これは上昇時のスピードのグラフです。6~8秒の間に時速123㎞を達成していることが分かります。
機体仕様
寸法 | 810mm × 240mm × 220mm |
重量 | 9.70 kg |
駆動モーター | LMT Motor 3080 for Cars HiAmp LK Series30 |
ブレーキモーター | KONDO KRS-4034HV |
バッテリー | 駆動: HVLi 6s 3600mAh x2 回路: LiPo 3s 1100mAh |
ギア比 | 1:2 (モーター:駆動輪) |
ESC | TMM 40063 PRO for Cars |
エンコーダー | E6H-C |
制御方式 | マイコン(ESP32)による自律制御 |
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